南米チリで、日本などが参加して建設が進められている世界最大の電波望遠鏡の本格的な運用が始まり、13日、記念の式典が行われました。 世界最大の電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」は、南米チリの標高5000メートルの高地のおよそ18キロの範囲に66台の大型パラボラアンテナを並べて観測を行うもので、日本と欧米の共同プロジェクトとして建設が進められています。これまでに54台のアンテナの設置が完了し、13日、現地でチリのピニェラ大統領や日本の福井照文部科学副大臣などおよそ500人が出席して、本格的な運用開始を祝う式典が行われました。 式典で、チリのピニェラ大統領は「宇宙の起源に迫ることができる世界最大の観測施設がチリに開所したことをとても誇りに思います」と述べました。 アルマ望遠鏡はおととしから一部のアンテナを使って観測を始めていますが、アンテナの数が増え、本格的な運用が始まったことで、より精度の高い観測を行