東京大学は、iPS細胞を使ったヒトへの移植を巡り虚偽の発表をしたとして、特任研究員の森口尚史氏を19日付けで懲戒解雇の処分としました。 処分を受けたのは、東京大学附属病院の特任研究員、森口尚史氏です。 東京大学によりますと、森口氏はiPS細胞から変化させた細胞を世界で初めて6人に移植したと発表しましたが、大学側が調査を行った結果、少なくとも5人については虚偽だったとしています。 東京大学は森口氏の行為は「大学の名誉や信用を著しく傷つけた」として19日付けで懲戒解雇の処分としました。 東京大学の磯田文雄理事は「あるまじき行為であり、厳正な措置をした。森口氏が関わった学術研究の調査は継続し、できるかぎり速やかに事実を明らかにしたい」とコメントしています。