国連は、世界の紛争地で子どもの権利が侵害されている実態についての報告書をまとめましたが、去年、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を攻撃し、多くの子どもの犠牲者を出したイスラエル軍を、「子どもの権利を侵害した勢力のリスト」に含めていないことが分かり、アラブ諸国や人権団体から批判が上がっています。 国連の外交筋によりますと、ことしの報告書は、去年7月から8月にかけてイスラエル軍がガザ地区を攻撃した際、少なくとも540人の子どもが死亡したことに言及し、国際人道法にもとづく懸念を表明しています。 しかし、報告書の末尾に記された「子どもの権利を侵害した勢力のリスト」にイスラエル軍は含まれておらず、アラブ諸国や人権団体からは「国連が、イスラエルなどから不当な圧力を受けた結果ではないか」と批判が上がっています。 これに対して、イスラエルのプロソール国連大使は「テロ組織が名を連ねるリストにイスラエルを載せなか