北朝鮮は、12日午前、北西部・トンチャンリから「人工衛星の打ち上げ」として事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことを発表し、韓国国防省も、発射を確認しました。 北朝鮮は、12日午前11時20分ごろ、ラジオの「朝鮮中央放送」など国営メディアを通じて、事実上のミサイルを発射したことを伝えました。 それによりますと、北朝鮮は、「運搬ロケット『ウンハ3号』によって人工衛星『クァンミョンソン3号』の打ち上げに成功した。衛星は予定された軌道に進入した」としています。 一方、韓国国防省の報道官は、午前11時から記者会見を開き、北朝鮮が事実上のミサイルを午前9時51分に北西部・トンチャンリから発射したのを、朝鮮半島の西側の黄海に展開している韓国のイージス艦が探知したと説明しました。そして、探知から1分後の9時52分にミサイルの1段目が分離され、そのあと午前9時58分ごろ、沖縄県の先島諸島付近の上空を通過し
北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことについて、アメリカ軍は「暫定的な分析からは何らかの物体が軌道に達したとみられる」と発表しました。 北米大陸のミサイル防衛を担当するアメリカ軍の司令部は、日本時間午後1時すぎ、北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイルの発射について声明を発表しました。 声明は「アメリカ軍のミサイル警戒システムは、アメリカ東部時間午後7時49分、北朝鮮のミサイルが南の方角に向けて発射されたことを探知し、追跡した」としています。そして、暫定的な分析の結果、「1段目が黄海に、2段目がフィリピンの沖合に落下した」としたうえで、「ミサイルから放たれた何らかの物体が軌道に達したとみられる」という見方を示しました。
北朝鮮は、事実上の長距離弾道ミサイルの発射について、9日未明、「時期を調整する問題を慎重に検討している」と先送りする可能性を示唆し、10日からの発射予告期間を前にして、先送りするのか、発射に踏み切るのか、内部で議論を続けているものとみられます。 北朝鮮の宇宙空間技術委員会は、10日から今月22日までの間に「人工衛星を打ち上げる」として、事実上の長距離弾道ミサイルを北西部・トンチャンリから発射すると予告していました。 ところが、9日未明になって、「準備の過程で一連の事情が生じたため、科学者や技術者が打ち上げ時期を調整する問題を慎重に検討している」という談話を発表し、発射を先送りする可能性を示唆しました。 「一連の事情」が具体的に何を指すのかは明らかにされていませんが、関係国の間では、技術的なトラブルが起きたという見方や、冬場の厳しい寒さや雪が北朝鮮側の予想以上に発射準備に影響を与えているとい
北朝鮮が来週以降、事実上のミサイルを発射すると予告していることを受けて、自衛隊は、不測の事態に備えた迎撃ミサイルの配備を、8日完了しました。 北朝鮮が、予告どおり今月10日から22日までの間に事実上のミサイルの発射を強行し、ミサイルの一部などが日本国内に落下した場合に備え、自衛隊は迎撃ミサイルの配備を進め、8日午前7時に完了しました。 これを受けて、航空総隊司令部の齊藤司令官は、正午前に森本防衛大臣に迎撃の態勢が整ったことを報告し、森本大臣は「高い緊張感をもって適切に対応し、その任務を完遂するよう努めてほしい」と指示しました。 北朝鮮が事実上のミサイルを発射した場合には、アメリカの早期警戒衛星が探知したあと、沖縄周辺の東シナ海と日本海に展開されている自衛隊のイージス艦のレーダーや、鹿児島県や沖縄県などにある高性能レーダーなどが追尾し、東京の航空自衛隊横田基地にある航空総隊司令部に情報が集約
北朝鮮が、人工衛星を打ち上げるとして事実上のミサイルの発射を予告したことを受け、万が一、部品などが落下した場合に撃ち落とす、自衛隊のPAC3と呼ばれる装置が船に積み込まれ、3日朝、予想される飛行ルートに近い沖縄に向け出港しました。 広島県の海上自衛隊呉基地では、午前7時前、万が一部品などが落下した場合、地上近くで撃ち落とすための迎撃ミサイル=PAC3を載せた海上自衛隊の輸送艦が出港しました。 呉基地には、発射予告に伴う破壊措置準備命令を受け、2日夜、滋賀県や三重県などにある航空自衛隊の基地からPAC3の部隊が到着し、輸送艦にミサイルを追尾するレーダーや、発射機などを搭載した車両を積み込む作業が行われました。 防衛省は、事実上のミサイルが沖縄県の先島諸島付近の上空を飛行すると予想していて、輸送艦は、このあと沖縄に向かう予定です。防衛省は、PAC3のほか、高性能レーダーで、大気圏外を飛行するミ
北朝鮮北西部のミサイル基地に、最近になって長距離弾道ミサイルに関連するとみられる部品が運び込まれていたことが分かり、北朝鮮が新たな挑発に踏み切る可能性も排除できないとして、韓国をはじめ各国政府が注視しています。 ソウルの外交筋によりますと、北朝鮮北西部のピョンアン北道トンチャンリの発射基地に、最近になって長距離弾道ミサイルに関連するとみられる部品が運び込まれたことが、アメリカの衛星写真によって確認されたということです。 北朝鮮は、キム・ジョンウン第1書記が指導者としての地位を確立したことし4月に、人工衛星の打ち上げとして、同じトンチャンリの基地から事実上の長距離弾道ミサイルを発射しましたが、発射直後に空中で爆発して失敗に終わりました。 今回の動きについて、ソウルの外交筋は「再び弾道ミサイルを発射すれば、周辺国の反発は必至だが、4月の失敗を挽回するため発射する可能性は否定できない」と話してい
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