実質経済成長率は6.6%、株価上昇率は30%を超えた。 新興国の中でも目立って高い成長を達成し、海外の注目も飛躍的に高まっている国。 それがフィリピンである。 マカティ市をはじめマニラ首都圏の市街地はキレイで、車などで混雑しているものの、整っているという印象だ。それは、フィリピンに付随する治安が悪いといったイメージとはほど遠い。内需主導で高成長を達成し、タイやインドネシアといったASEANの国々と同様、どんどん豊かになっているというイメージの方がしっくりくる。 ジャカルタのデパート(モール)も多くの人で賑っていたが1、マニラのモールはインドネシアを凌ぐ勢いである。平日の昼間から、スーパーやブティックは人でいっぱい。フィリピン人は消費性向が非常に高く、モールを歩いていると、買い物客の熱気、勢いが伝わってくる。 ただ、フィリピンは他のASEAN主要国とは異なる特徴がある。 例えば、タイやインド
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