「変身」などの作品で知られるユダヤ人作家、フランツ・カフカが残した直筆の原稿のうち、これまで個人が所有していたものがイスラエルの国立図書館に引き渡される見通しとなり、実現すれば、カフカの死後90年近くを経て、再び新たな作品が明らかになる可能性も出ています。 これはイスラエルの裁判所が15日までに言い渡した判決の中で示したもので、「変身」などの作品で知られるユダヤ人の作家、フランツ・カフカが残した文書のうち、これまで個人が所有していたカフカの直筆の原稿や親友の作家、マックス・ブロートと交わした手紙を、イスラエルの国立図書館に引き渡すよう命じました。 これらの文書は、40歳の若さで1924年に死去したカフカからマックス・ブロートに、その後、ブロートから秘書のイスラエル人の女性に渡され、現在は秘書の娘が所有しているということです。裁判所は、ブロートが生前、文書をイスラエルの国立図書館に寄贈するよ