大津市で中学2年の男子生徒が自殺した問題を受けて、滋賀県教育委員会は、いじめに対応するための教師への指導・監督を怠ったなどとして、自殺した生徒が通っていた中学校の校長を減給1か月の懲戒処分にしました。校長は26日付けで依願退職しました。 男子生徒の自殺を受けて大津市が設置した第三者委員会は、先月、「自殺は同級生からのいじめが直接的な要因だった」とする報告書を公表し、学校や教育委員会を「事実の調査よりも組織の防衛に走り、主体的に問題解決する意識が全くなかった」などと厳しく批判しました。 この報告書などを受けて、滋賀県教育委員会は、26日に臨時の委員会を開き、男子生徒が通っていた中学校の59歳の男性の校長が、いじめに対応するための教師への指導・監督を怠っていたほか、事実確認が不十分で、保護者や社会への説明が適切でなかったなどとして、減給10分の1、1か月の懲戒処分にすることを決めました。 校長