県警振り込め詐欺対策室は22日、未公開株、社債など金融商品の取引や、競馬必勝法などを持ちかけて現金をだまし取る手口を独自に「もうかります詐欺」と名付けたと発表し、注意を呼び掛けた。 典型的な手口は、「社債を高値で買い取るので代わりに購入してほしい」「馬券が当たる情報を提供する」などと電話でウソのもうけ話を持ちかけ、現金をゆうパックで送らせたり、指定した口座に振り込ませたりする。 同室によると、昨年1年間で被害が急増し、県内の特殊詐欺被害の半数を超える。金融商品などの取引名目は43件(前年比36件増)、被害額2億8962万円(同2億6447万円増)で、前年には被害が確認されなかったギャンブル必勝情報提供名目は7件、被害額2724万円。 同室は「簡単にもうかる話は疑ってほしい」とし、2月から取り締まりや、被害の未然防止を強化する。