「ヨブと彼の友」,イリヤ・レーピン画,ロシア美術館所蔵 「忍耐強いヨブ」,ヘラルト・セーヘルス画 ヨブ (ヘブライ語: אִיּוֹב 'Iyyov、ギリシア語: Ιώβ Iob、 アラビア語: أيّوب , Ayyūb) は、旧約聖書の『ヨブ記』の主人公。多くの忍耐の中で神への信仰を貫いた人物として書かれる。 以下、注記しない限り『ヨブ記』の参照聖句である。 ウツに住んでいたヨブには、妻と息子7人と娘3人、使用人、財産があった (1:1-3)。彼は、町の門に座す者で、老人や君たちから尊敬されていた (29:5-11)。彼は神の目から見ても義人[1]であった (1:8)。しかし、神の賞賛を聞いた御使いたちのうち、サタンはヨブの忠誠に対して、利益を期待しての信仰だろうと疑いを投げかける。サタンは神の許しをえてヨブを試すことにし、彼のすべての財産と家族を失わせる (1:7-22)。それで