中小の厚生年金基金の資産運用を企業年金連合会で「共同運用」できるようにするとの厚労省の方針(5月12日土曜日の日経1面の記事)には、馬鹿馬鹿しさに目が回りそうになります。 厚生年金基金という不細工な制度を作り、運用体制が整っていないことなど、昔から分かっていたのに、基金の財政がここまで悪化するところまで運用を続けさせてきた、即ち厚生年金基金問題(=企業年金行政の失敗)の主犯と言うべき厚労省と共犯者の連合会が今更何を言うのか、というのが率直な感想ですが、たぶん、彼らなりの善意のアイデアなのでしょう。 間接的にですが、これまでのやり方の拙さを認めることになるのですから、まあ、よく考えたと褒めるべきなのかも知れません。 しかし、たとえば代行割れになっているような厚生年金基金に対して必要なのは、先ずリスクを取った運用を中止させることであり、次いで、基金の修復・再建(現実的な予定利率で)ないし、解散