【南通(中国江蘇省)=角谷志保美】江蘇省南通市の沿海部で28日、王子製紙の排水処理計画に反対するデモを取材していた朝日新聞上海支局の男性記者(41)が警察官に暴行を受け、カメラと記者証を没収された。記者は、警官がデモ参加者を暴行する様子を撮影中、警官15~20人に囲まれ、殴る蹴るなどされたという。大きなけがはなかったが、手や頭が腫れるなどした。 ◇ 渡辺勉・朝日新聞国際報道部長の話「正当な取材活動に対して加えられた極めて悪質な妨害であり、看過できません。中国政府に抗議し、謝罪と、カメラと記者証の返還を求めています」