2016年春に開業予定の北海道新幹線で運行する「H5系」車両が7日、走行試験で初めて青函トンネルを通って津軽海峡を越え、青森県今別町の奥津軽いまべつ駅に入った。ホームでは地元の自治体関係者ら約60人が、小旗を振って歓迎した。 H5系は6日午後10時20分ごろに北海道七飯町の函館総合車両基地を出発。電気系統の試験をしながら、時速30キロ以下の低速で走行し、新函館北斗駅や木古内駅では、構内の標識が運転席から認識できるかを確認した。 新幹線と在来線が同じ線路を走る青函トンネル(約54キロ)は約2時間かけて通過し、7日午前5時40分ごろ、雪が降りしきる中、新函館北斗から約110キロ先の奥津軽いまべつに到着した。 14年度はJR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構が来年3月1日まで、新函館北斗-奥津軽いまべつで、走行試験を続ける。