最近の風太(中央)。遠くまで見通せる高さ3メートルのやぐらでくつろぐ=千葉市若葉区の千葉市動物公園背筋を伸ばした立ち姿を見せていた風太=2005年撮影、千葉市動物公園提供 【上月英興】美しい立ち姿で一躍有名になった千葉市動物公園のレッサーパンダ・風太(ふうた)が最近、あのころのように立たなくなった。あれから8年。孫も生まれた。風太、どうしたの? 「最近、あの姿を全然見せてくれないですね」。風太一家を見るのが楽しみで3年前から動物公園に毎週通っているという地元の主婦(44)は、飼育場を動き回る風太を眺めながらつぶやく。 風太は2003年7月に生まれた。背筋をぴんと伸ばし、後ろ脚ですっくと立つ姿が05年5月、朝日新聞で紹介されて人気者に。全国各地の動物園が「うちのレッサーパンダも立つ」と名乗りを上げたが、えさをねだる時だけだったり、ひざが曲がっていたり。10秒以上まっすぐ立つ風太は別格だ