【ベルリン=三好範英】バルト3国のリトアニアで14日、同国東部に建設予定のビサギナス原発の建設の是非を問う国民投票が行われ、15日午前(日本時間同日夕)までの開票で反対が62%と賛成34%を上回った。 有効投票率は52%で成立条件の50%を超えた。 同原発は日立製作所が受注の優先交渉権を獲得している。国民投票に法的拘束力はないが、同時に行われた議会(定数141)選第1回投票で、野党の労働党、社会民主党などが得票を伸ばしており政権交代の見通しとなっている。新しい連立政権に加わると見られる社民党は建設反対の立場で、同原発の建設計画が見直される可能性が出てきた。 議会選でクビリウス政権与党の祖国同盟・キリスト教民主党が劣勢の原因は、同政権が進める緊縮財政策への国民の反発だ。議会選は28日に第2回投票が行われ議席が確定する。