平年を100とする作況指数の全国平均は、9月15日の時点で102となり、主食用のコメの収穫量は、昨年よりも約7万トン多い820・2万トンに達する見込みという。 東日本を中心として天候に恵まれた地域が多く、北海道と青森県の作況指数が106以上の「良」となったほか、岩手や宮城、新潟など13府県が「やや良」(102~105)となった。 一方、6月の気温が例年よりも低かった四国・九州地方では、日照不足も重なって生育が思わしくなく、「やや不良」(95~98)となる県が目立った。 農水省は、今年7月から来年6月までのコメの需要を798万トンと見込んでいる。コメの収穫量が需要を大きく上回れば、東日本大震災以降、高止まりしているコメの価格が下落に転じる可能性もある。