悪質な交通違反による事故を減らすため、警察庁は特定の病気で車の運転に支障を及ぼすおそれのある症状の人が症状を隠して免許を取ることに新たに罰則を設けることや、自転車で信号無視を繰り返すなどした運転者に、新たに安全講習を義務づけることなどを盛り込んだ改正道路交通法の試案をまとめました。 悪質な違反による交通事故を巡っては、おととし、栃木県鹿沼市でてんかんの症状を隠して免許を取った男が、クレーン車を運転して小学生の列に突っ込み、児童6人が死亡した事故や、去年、京都府亀岡市で無免許の少年が車を運転して小学生の列に突っ込み、10人が死傷する事故を受けて、警察庁が道路交通法の改正を検討してきました。 改正の試案では、てんかんや統合失調症などの病気で、運転に支障を及ぼすおそれのある症状の人が症状を隠して免許を取ることに新たに罰則を設けるほか、症状がありながら運転を続けている人などを医者が診察した場合に、