この項目では、国家結合の付庸関係における属国について説明しています。 欧州を中心に、軍事や外交の面で宗主国に従う属国については「保護国」をご覧ください。 中東を中心に、領土や法律の面で宗主国に従う属国については「付庸国」をご覧ください。 その他の意味については「従属国」をご覧ください。 冊封国(さくほうこく)とは、前近代の東アジアで中国王朝を中心とした冊封体制の下で、中国王朝を宗主国とした従属国のこと。藩邦・藩属国・服属国なども言う。 概要[編集] 古来、中国王朝はその国力と中華思想を背景に近隣諸国との外交関係樹立においては臣下の礼を求め、見返りに交易や対外的な権威を認めた。これが中国王朝を中心とした東アジアにおける中華秩序(中華思想)、冊封体制である。 実際に中国王朝に対し冊封国がどのような義務を負っていたかは一律ではなく、個別の事情により異なるが、一般には形式的なものであり、西洋におけ