調査船第3勇新丸(左)の左舷船尾と接触するシー・シェパードのボブ・バーカー号=2010年2月、日本鯨類研究所提供 【ブリュッセル斎藤義彦】オランダ船籍の船2隻を使って日本の調査捕鯨を妨害している反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」を巡り、「他の船に深刻な損害」を与える行為をした場合に船籍を剥奪できる船籍法改正案をオランダ政府が今年1月、国会に提出し、5月にも本格審議に入る見通しとなった。主要政党は改正案に理解を示しており、早期成立の可能性もある。SS側は危機感を強め「日本の外交圧力にオランダが屈した」と批判している。 オランダ社会基盤・環境省によると、法案は今年1月に下院(第2院)に提出された。31日現在、各党が政府に文書で質問している段階で、与党によると、現時点から約3週間以内に回答が出て、審議入りする見通しという。明確に反対しているのは動物保護党や労働党など野党の一部で他の政党は法案