【ワシントン=中島健太郎】中国の英字紙「チャイナ・デイリー」は28日付のワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズなどの米主要紙に「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国のものだ」という見出しの全面広告を掲載した。 広告は、尖閣諸島が「古来、中国の領土で、争う余地のない主権を中国が有している」とし、「日本による『国有化』は中国の主権を侵害し、反ファシスト戦争の結果を拒否するものだ」などと、中国政府と同様の主張を展開している。 藤崎一郎駐米大使は28日の記者会見で、広告掲載について、「一方的な意見を米国の主要紙が大きな形で取り上げることは誤解を与える」と述べ、ワシントン・ポスト紙に抗議したことを明らかにした。各地の総領事館も、広告を掲載した新聞社に抗議した。