9月17日、アメリカは弾道ミサイルを探知・追跡する高性能レーダーシステムを日本で追加配備すると発表した。場所は沖縄以外の日本南部とみられ、06年の青森県に続く2カ所目となる。 今回、ミサイル防衛網が拡充されるのは北朝鮮のミサイル技術の脅威に対抗するため、というのが公式見解。だが、実際には中国をけん制する意図もあるという見方も根強くあり、中国側は反発している。 「表面上の焦点は北朝鮮だ」と、ミサイル防衛の専門家である米議会調査局のスティーブン・ヒルドレスはウォール・ストリート・ジャーナル紙に語った。「実際には、誰も言葉にしようとしない重要な問題、つまり中国を見据えている」 だが、アジア歴訪の最初の訪問地として東京を訪れたレオン・パネッタ米国防長官は17日の記者会見で、新たなミサイル防衛網が中国を意図したものではないと強調。19日には中国を訪れ、次期最高指導者に内定している習近平(シー・チンピ