性犯罪の深刻さに韓国社会が揺れている。自宅で家族と寝ていた小1女児(7)が男に布団ごと連れ去られ、性的暴行を受けた上、殺されそうになるというショッキングな事件が起きたためだ。大統領が国民に謝罪する事態ともなった。韓国では性犯罪者に対し、所在を特定する「電子足輪」装着や個人情報公開、薬物による化学的去勢という“厳罰”で臨んでいるにもかかわらず、再犯も後を絶たない。(桜井紀雄) ■台風の中、布団にくるまれ発見…腸破裂、顔には歯形 韓国南部、全羅南道羅州(ラジュ)市で8月30日未明に事件は起きた。 聯合ニュースや有力紙、東亜日報、朝鮮日報などの報道によると、30日午前7時半ごろ、雑居ビルにある自宅の居間できょうだい3人と寝ていたはずの次女が布団ごと姿が見えないことに母親が気づいて通報。同日午後1時ごろ、捜索していた警察が約300メートル離れた橋近くの歩道で女児を見つけた。 台風による大雨