第120回「シェール・ガス④‐米国に見る著しい環境破壊の実体」 2012年10月05日 米国ではシェール・ガス開発のおかげで、ハリブルトン社とかフラックテクサービス社などといった特殊な高度掘削技術をもつベンチャー企業が相次いで、大成長をとげるなど、新たな市場でのベンチャー企業が相次いで設立された。 これに加え様々な周辺企業での雇用が創出され、また、ガス生産会社に土地を貸す地主は、これまでの単なる牧草地が平均して年2万ドルを生む金の卵と化した。あくせく働く必要がなくとも月数千ドルになる地主も少なくない。ここで注意したいのは米国での土地の法的権利で、米国では地表から地球中心までの立体部分に所有権が及ぶ。したがって自分の土地地下にパイプが通っただけでも貸地権が発生する。 この土地をガス会社に貸す際の契約書の内容が問題。ガス掘削に関してはいかなることも口外しないという厳しい守秘義務が課せられている
第117回「シェール・ガス①‐米エネルギー危機救った60歳起業“クレイジー・アンクル”」 2012年09月20日 米テキサス州フォートワースの港には巨大なタンクが2基建っている。米国がエネルギー不足の懸念から液化天然ガス(LNG)を輸入するためのものだった。ところが今、このタンクは殆んど空っぽ。10%程度しか埋まっていない。その理由は、米国国内から大量の「非在来型」と呼ばれる天然ガスが産出され始めたからである。 頁岩(シェール)という固い地層の中に閉じ込められているガスを取り出すことから「シェール・ガス」と呼ばれる。シェールには原油分が分散して存在する場合があり、これから取り出す原油は「シェール・オイル」と呼ばれている。このシェール・ガス、シェール・オイルが米国のエネルギー危機を救った。そればかりか多くの雇用と技術ベンチャーを創出している。 米軍を退役し、大学では石油地質学を専攻していた1
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く