県は6日、日光市(旧今市市)の山林で採取した野生チチタケから国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を大幅に超える3万1千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。検出値は野生キノコでは全国で最高。 3万1千ベクレルを検出したチチタケは、国が処理責任を負う指定廃棄物に当たる。県は、国が処分先を決まるまでの保管方法を早急に検討する考え。 同市内の全ての野生キノコは既に政府の出荷停止対象となっている。今後、政府が自家消費しないよう要請する「摂取制限」の措置が取られる可能性もあり、県は同市に対し自家消費を控えるよう住民への注意喚起をあらためて求めた。 チチタケは、旧今市市内の複数箇所の山林内で3日に採取した。県は「土壌からの吸収が大きいと思うが、周囲の樹木に残る放射性物質の影響も考えられる」としている。厚生労働省によると、野生キノコでは昨年9月に福島県棚倉町のチチタケで検出した2万8千