日本維新の会の石原代表は10日、東京都豊島区での街頭演説で「(旧1万円紙幣の)聖徳太子のままタンス預金している人がたくさんいる。日銀にまだ返ってこない聖徳太子のお札が2000億円ある。眠っているお金を、なんで動かせないのか」と述べた。 銀行に預金されていない民間資金、いわゆる「タンス預金」は40兆円超あると言われ、このうち旧札が約14兆円に上るとされる。石原氏の発言は、景気対策のため家計の“眠れる資金”を掘り起こす必要があるとの考えを示したものだ。 具体的な活用策としては利子が付かない代わりに国債の額面分に相続税を課さない「無利子非課税国債」を発行する案がある。石原氏は「(タンス預金を活用する)知恵が財務省にもなかった」とも語った。