理化学研究所 野依良治理事長のコメント 山中伸弥先生のノーベル生理学・医学賞のご受賞を心よりお祝い申し上げます。日本発のきわめて大きな研究業績であり、再生医療の実現に大きく貢献するものと期待しております。 生理学・医学賞を受賞したのは、日本人では1987年の理化学研究所 脳科学総合研究センターの利根川進センター長以来二人目で、近年の生命科学、医療分野における我が国の底力が山中先生の受賞で実証されたと思いますし、日本社会を力づけるものです。 山中先生は誰もが認める立派な研究者です。まだ50歳で今後とも世界を先導してご活躍されると信じています。今後は、国をあげて基礎研究から臨床応用までつなげて、統合的に研究を進めていかなければなりません。山中先生とは理研の多くの研究者も共同研究を進めており、若い世代の努力によってさらなる発展を期待しています。 野依良治 2012年10月8日 理研脳科学総合研究