イギリスから広がったアルファ型変異株(B.1.1.7)ウイルスが日本でも猛威をふるっていますが、幸い、ファイザー社製のmRNAワクチンは、アルファ型変異株に対しても従来型と同程度の高い効果があることが、イギリスやイスラエルから査読後の論文として報告されています。 日本でも拡大が懸念されているインドで最初に広がったデルタ型の変異株ついてはどうでしょうか? イスラエル保健省は、ワクチン2回接種後の時間経過とともに、感染や発症を抑制する効果が減弱していると7月18日に報告しています(図1)。同国では世界に先駆け、1月からファイザー社製mRNAワクチンの接種を開始し、アルファ変異による感染の収束に成功しました。しかし、6月以降、デルタ変異ウイルスによる感染の再拡大をきたしています。4月に2回目接種を終えた人では、6月18日から7月17日の期間における感染と発症抑制効果は、それぞれ75%と79%でし