静岡県富士宮市で15日夜、震度6強の強い揺れを観測した地震について、気象庁は16日未明、東日本大震災や大規模な被害が推定されている東海地震との関連はないとの見方を明らかにした。 会見した同庁の横山博文地震津波監視課長は「東海地震の想定震源域から20キロ程度離れており、(地震の)メカニズムも違っている」と強調。東日本大震災との連鎖も懸念されたが、「場所も離れており、直接の関連はないと思う」と否定した。 気象庁によると、震源地は静岡県東部の内陸で、富士山の山頂から約5キロ南側の富士山南麓。震源の深さは約14キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・4だった。富士山に近いが、火山活動に異常はみられないという。 今後1週間程度は余震が続くとみられ、同庁は「揺れの強かった地域では余震活動による土砂災害や家屋の倒壊に注意してほしい」と呼びかけている。