日本国憲法は、法学部教授の芦部信喜ら[4]の『憲法』によると硬性憲法の一つであり、「ほとんどすべての国の憲法は硬性である」[5][注釈 1]。ブリタニカ国際大百科事典などによると日本国憲法は「ブルジョア憲法」[7][8]・「民定憲法」にも分類される[9]。 法学修士・社会科学科教授の荻野雄[10]の学術論文によると、近代~現代の国民主権では一般に、政治的権威は国民に由来すると見なされている[11][注釈 2]。日本国憲法前文にも「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し」ているとある[13]。 この憲法前文は、リンカーン大統領の言葉よりも明確に「人民による指導は人民の代表者による指導」であることを示している[13]。ただし日本やアメリカなどの憲法が定める立憲主義下では、代表者の権力乱用は、人権保障と権力分立(三権分立)により防止されている[14]。 この憲