リストラの嵐が吹き荒れているソニー(6758)の次の一手が市場で注目されている。シャープは台湾の鴻海グループに第三者割当増資を行って、筆頭株主になってもらうことで苦境の打開を図りつつある。ソニーはどうするのか。 シャープはいくつかの事業ドメインを有するものの、「液晶の会社」という分かりやすい業容の会社である。一方のソニーは、電機、金融、ゲーム、映画、音楽と経営内容が非常に多岐にわたる多角化企業であり、ソニー本体の資本提携先を見つけることはシャープほどには簡単ではないだろう。 この15年でほとんど事業領域の拡大はしてない 一番の問題は赤字続きのテレビ事業だが、これをこれまで同様に抱え続けることは厳しくなりつつある。縮小・撤退の方向で動くのか、中国や台湾などの企業に売却するのか。いずれにせよある程度の痛みを伴うリストラが必要となるだろう。 しかし、ソニーはこれまでリストラとはほとんど無縁の企業
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