オニヒトデ (Acanthaster planci, 鬼海星、鬼人手)とは、オニヒトデ科に属する動物の一種である。 形態[編集] 輻長約15-30 cm の大型のヒトデである。多数の腕を持ち、全身が棘に覆われている。 生態[編集] サンゴ礁に生息し、成体はサンゴを餌とする。ビピンナリア幼生は植物プランクトンを摂取して成長し、定着した幼体は石灰藻やデトリタス(魚などの死体が分解してできた有機物)を食べるが、ある程度の大きさまで成長すると石灰藻食、デトリタス食に加えて珊瑚を捕食するようになる。石灰藻、サンゴとも摂食するときは口から胃を裏返して広げて餌生物に押し付け、消化吸収を行う。寿命は6~8年。なお、通常はミドリイシ類やコモンサンゴ類等の成長が早いサンゴを好むため、サンゴ礁の多様性を維持する役目を負っていると考えられている[1]。 大発生について[編集] 数年に一度大発生することがあり、成長