鉄鉱石スポット価格が1カ月ぶり高値、上昇続く可能性も［シンガポール １９日 ロイター］ 鉄鉱石のスポット価格が１月１０日以来の高値をつけ、１月に記録した１年３カ月ぶり高値に迫っている。最大の買い手である中国の製鉄所が鉄鋼需要が上向くとの期待から鉄鉱石在庫を補充していることが背景。 中国の鉄鋼需要は通常、冬季に休業していた建設活動が再開される旧正月後に増加する。２０１１年２月に鉄鉱石価格が１トン当たり２００ドル弱という最高値を記録したのは、旧正月の連休が明けてすぐだった。
ＪＦＥスチール、印ＪＳＷスチール<JSTL.NS>に無方向性電磁鋼板の生産技術を供与
［東京 １７日 ロイター］ ＪＦＥホールディングス<5411.T>傘下のＪＦＥスチールは１７日、提携先のインド鉄鋼メーカーのＪＳＷスチールに対し、無方向性電磁鋼板の製造技術を供与することで合意したと発表した。同電磁鋼板は家電・産業用モーターに使われるもので、インドでは今後の需要増が見込まれている。ＪＦＥが１６．１７％出資しているＪＳＷとの提携を拡大することで、インドでの成長戦略を強化する。 今回の提携は、インドの現地企業や日系・欧米系企業の事業拡大に伴う電磁鋼板ニーズの増加に応えるのが目的。ＪＦＥは、ＪＳＷが２０１４年後半の稼働を予定している電磁用焼鈍・コーティングライン（年産２０万トン）向けに操業・製造技術を供与し、無方向性電磁鋼板の製品供給体制の整備を手助けする。契約内容の詳細は公表していないが、ＪＦＥ広報担当者によると、一定期間はＪＦＥが原板を供給する条件は含まれている。
経産省、10─12月期中国向け鋼材55万トン減と予想＝新日鉄住金
［東京 ３０日 ロイター］ 新日鉄住金<5401.T>の樋口眞哉副社長によると、経済産業省は日中関係悪化の影響で１０─１２月期の中国向け国内鋼材生産が当初計画比５５万トン減少するとの見通しをまとめた。樋口副社長が同日開かれた鉄鋼産業懇談会後に記者団に語った。粗鋼生産ベースでは当初計画を６０万トン下回る見込み。 経産省は四半期ごとに鉄鋼メーカーに生産計画を聞き取り調査し、国内の鋼材需要見通しとして公表している。９月末に発表した１０─１２月期の鋼材需要予想は前期（実績見込み）比３．３％減の２３４９万トン、粗鋼生産予想は同３．６％減の２６５４万トンで、その時点では日中関係悪化による影響は織り込んでいないと説明していた。
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