TOTOという名前は、トイレの便器や洗面台で読者も見たことがあるかもしれない。そのTOTO株式会社が、排泄物を燃料にして走るオートバイ「TOILET BIKE NEO」(トイレバイク ネオ)を作った。便器型のサドルは見た目だけで、実際に用が足せるわけではないが、エンジンの方は本当に堆肥や排水を燃料にしている。 運転手自身が、純化・圧縮された堆肥燃料の供給に貢献することはない。バイオガスはいまのところ、北海道鹿追町と神戸市で作られたものを利用している。ゴミや家庭排水を発酵させてメタンガスが作られ、そのメタンガスが純化されてバイオガスになる。 NEOの研究・開発・設計には3年が費やされている。250ccのオート三輪をベースに、シート部分にトイレの便座を組み込んだ。 NEOは2011年10月に、福岡県北九州市小倉にあるTOTO本社から東京まで1カ月に及ぶ旅をし、約1,400kmを走破した。現在、