印刷 関連トピックストヨタ 新日本製鉄がトヨタ自動車に納入する自動車用鋼板の2011年度上期(4〜9月)の価格について、両社は10年度下期(10〜3月)より1トン当たり1万3千円程度値上げすることで4日までに合意した。10年度上期の2万円弱の値上げ以来の大きな上げ幅になる。 両社の交渉は年度初めごろ始まるが、東日本大震災の影響で5月からにずれ込んだ。鉄鉱石や石炭の原料仕入れ価格の上昇分を上乗せしたい新日鉄は1万5千円程度の値上げを主張。震災による一時生産中断や円高に苦しむトヨタも譲らず、交渉が長引いていた。 一方、自動車各社は生産の遅れを取り戻すため、秋以降の増産を打ち出している。トヨタも最後は部品の確保が必要と判断し、収益性の悪化を覚悟のうえで値上げを受け入れた模様だ。