記者会見で沈痛な表情を浮かべるJR北海道の笠島工務部長(9月21日午後、札幌市中央区の同本社で)=鈴木毅彦撮影 北海道七飯町のJR大沼駅付近で起きた脱線事故を巡り、現場の線路幅が社内基準を超えて広がっていたのに、事故が起きるまでの1年近く、JR北海道が補修を放置していたことが21日、明らかになった。 同様に補修の放置された線路は、道内にほかに8か所あったことも新たに判明し、JR北海道の安全管理のずさんさが浮き彫りとなった。19日から一部区間が運休していたJR函館線は21日夕に復旧したが、函館駅では再開時間をめぐる混乱もあり、利用者からは怒りの声が上がった。 「明らかなルール違反だった。申し訳ない」 21日午後4時から、札幌市中央区のJR北海道本社で記者会見を開いた笠島雅之工務部長は、レールの補修を1年近く放置していたことについてこう述べ、陳謝した。19日から運休が続いたことについては「お客