Martin Odersky, Lex Spoon 著 Eugene Yokota 訳 Scala 2.8 の変更点で最も重要なものは新しいコレクションフレームワークだと多くの人が思っている。確かに以前の Scala にもコレクションはあったが、Scala 2.8 になって一貫性があり、包括的な、統一コレクション型のフレームワークを提供することができた。(大部分において新しいフレームワークは旧版と互換性がある) コレクションの変更点は、一見すると微細なものだがプログラミングスタイルに重大な変化をもたらすことができる。コレクション内の要素ではなくコレクション全体を、プログラムを組む時の基本的なパーツとすることで、あたかも一つ上の階層でプログラミングをしているかのように感じるだろう。この新しいスタイルには慣れを必要とするが、幸い新しいコレクションの特長のお陰で楽に適合できるようになっている。