電圧(でんあつ、英語: voltage)とは、電気を押し出す力を意味する[1]。国際単位系(MKSA単位系)で電圧の高低差を表す単位として、ボルト(V)が使われる。電圧を意味する記号には、EやVがよく使われる。電圧は電位差ないしその近似によって定義される。 電圧は二点間の電位の差[2]として定義される。しかし電位の概念は静磁場に対して定義されるものであり、交流回路などこの条件を満たさないケースでは電磁誘導による起電力が原因で経路非依存な電位差はそもそも定義できず、したがって電圧の概念も定義できない。 しかしながら少なくとも学部レベルの教科書[3]では、準静的近似を行う事で経路依存の問題を回避している。 ここでの準静的近似とは、(交流の周期が十分長い為)電磁場の変化が十分遅い、という状況における近似である。 こうした状況では前述の電位差の経路依存性は非常に小さく無視できるので、電位差を電圧の