記事冒頭、『週刊文春』記者に対するコメントを読んだだけで、この男がロクでもない人物だとわかる。 〈「全力挙げて対抗する。悪いけど、それはやらせてもらう。で、あなたがどうなっても俺は知らない。アングラの世界もあるからね」〉 要は脅しているのだ。記事の後半ではこんなことも。 〈「マスコミの力はでかいんだよ。だから対抗するけどね。もっと上位の米国系のマスコミの元があるでしょ。要するにフリーメーソンだよ。潰されちゃうよ、(『週刊文春』の)記事なんて」〉 結局、フリーメーソンの力も及ばなかったらしい。 『週刊文春』(8月2日号)のスクープ「野田首相前後援会長は社会保障費21億円を詐取していた」。 問題の人物は千葉で訪問歯科診療をサポートする「デンタルサポート株式会社」(以下DS)の社長で「DSヘルスケアグループ」の実質上のオーナーでもある歯科医師の寒竹郁夫氏。 野田首相とは県立船橋高校の同級生で19