【北京=竹内誠一郎】中国訪問中のクリントン米国務長官が5日に予定していた中国の次期最高指導者、習近平(シージンピン)国家副主席との会談が急きょ、取りやめとなった。 習氏は、同日予定していたシンガポールのリー・シェンロン首相との会談などもキャンセル。中国外務省の洪磊(ホンレイ)副報道局長はこの日の定例記者会見で、「日程調整の都合」と説明した。 一方、関係者によると、習氏は前夜、日課の水泳中に背中を痛めて腕が上がらなくなったため、「相手に失礼になる」として、会見を取りやめたという。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)も、「背中の負傷」が理由だと伝えた。