男尊女卑から女尊男卑に変貌を遂げる高齢化社会 年を取ったら、生き物は丸くなる。動物も穏やかになる。当然、爺婆も丸くなる。自然の尖った石やガラスなどが、波や風に洗われて丸くなるのと、同じである。 時々、爺婆になっても怒ってばかりいる者や、トラブルばかり起こす爺婆もいるが、あれは気持ちが若いと言うより、少し頭がいかれてるという感じである。 若い時の恋愛は打算が少ないが、中年以降はだんだん打算も入って来る。爺婆になるとだんだんどころか打算の塊で、年金だけでは生活できない婆さんが、カモを探しているという話はよくある光景なのだそうだ。 純な爺さんは、若い時はあまり持てなかったけど、最近はよく持てると勘違いするそうだが、それは持ててるのではなく、カモにされてるだけですよと教えてあげるのだが、実際にそういう立場になれば、やはりその気になってしまうのが、男の性なのである。 だけどあの世に行ってからでは現世