PR業界関係者が語る。 「ベクトルは1993年に創設され、今や東証1部上場、日本最大級の戦略型PR会社です。2017年、衆院選前の希望の党の結党会見で流された印象的な動画もベクトルの100%子会社のアンティルやシグナルが制作しました。“コツーン、コツーン”とハイヒールの音が響く中を、小池氏を彷彿とさせる緑のスーツの女性が歩いてくるもので、当時話題になりました」 小池氏が「希望の党」を結党し、代表として衆院選に挑んだ2017年には、都民ファーストの会と希望の党から巨額の政治資金がベクトルグループに支出されている。前述の動画などの制作費の他、世論調査費や政見放送制作代などの名目で、2017年だけで合計3億円近くになる。また、東京都はベクトルに、デジタルメディア関連など、過去2年で2件、合計約5700万円の業務を委託している。 ベクトル本社が入るビル ©文藝春秋 一方で、小池氏の元秘書のM氏が所