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あらすじ 『ガーンジー島 読書とポテトピールパイの会』 ドーシー・アダムズという差出人から届いた手紙に記された、奇妙な名前の会。 1941年、ドイツ軍の占領下にあったイギリス領ガーンジー島で発足した同好会だという。 読書はまだしもポテトピールパイとはなんぞ? 女流作家ジュリエット・アシュトンは会について興味をそそられ、島を訪ねてみることにした。 それが人生の転機になるとも知らずに……。 ※以下ネタバレです。未見の方注意。 映画館で見かけたポスターに惹かれ、よっしゃ見に行くべと決めていた本作。リリー・ジェームズさんがやたらかわいいし、Yahoo!大先生の評価はおろか、予告編すら事前にチェックしませんでした。 だからなんかこう、勝手にミステリーだと思っていたんですね。 島で開かれる読書会に秘められた謎。 ↓ でも殺人とかそういうきな臭い系の謎ではない。 ↓ ポスターを見るとジェームズさんが旅行
©2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ ©2019MoonWatcher and N.E.W 2014年日本公開の韓国映画『ブラインド』を日本でリメイクした話題作『見えない目撃者』が、9月20日から劇場公開された。 その題材の面白さやクオリティの高さが世界的に評価され、既に中国で製作されたリメイク版が2016年に日本公開されているだけに、やはり気になるのは日本向けにどの様なアレンジが施されているのか? という点。 今回主演を務める吉岡里帆のアクションも期待の本作だが、果たしてその内容と出来は、どのようなものだったのか? ストーリー 警察官として将来を有望視されながらも、自身の過失による自動車事故で、視力と大切な弟を失ってしまった浜中なつめ(吉岡里帆)。 事件から3年後、なつめは未だに失意と自責の念の中で暮らしていた。ある夜、彼女は偶然、車の接触事故に遭遇するが、慌てて立ち去る車の
ヘイト問題に関わりたくない?そんな選択肢はそもそもない…映画『ヘイト・ユー・ギブ』(ヘイトユーギブ)の感想&考察です。前半はネタバレなし、後半からネタバレありとなっています。 原題:The Hate U Give 製作国:アメリカ(2018年) 日本では劇場未公開:2019年にDVDスルー 監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア 人種差別描写 へいとゆーぎぶ 『ヘイト・ユー・ギブ』あらすじ 白人社会と共存していく方法を小さい時から父に教えられてきた16歳の黒人高校生のスター。白人が通う学校に通い、ボーイフレンドも白人。黒人であることを殺すように押さえ込んで毎日を送っていた。しかし、彼女の目の前で悲劇が起こり、自分の生き方を大きく揺さぶられる。 『ヘイト・ユー・ギブ』感想(ネタバレなし) ヘイトとか関係ないと思ってない? いかなる感染症よりも感染力が高くて急拡大することで世界中で猛威を振るって
映画館で見た映画、自分の映像ソフトコレクションの映画…新・旧・メジャー・マイナー・洋画・邦画・アニメを問わず、その日の気分によって、勝手に感想や作品情報を紹介したいと思います。時には映画からハズれて、アニメやドラマのことも書いてみたいと思います。 Amazonプライムビデオの週末限定セール、対象作品が100円でレンタル利用できるAmazonビデオナイト(この前、別の配信サイトで見たばかりの「ディープ・ブルー2」も100円になってた)でポチっておいた「デンジャラス・プリズン -牢獄の処刑人-」を鑑賞…今年の6月にソフトリリースならびに配信がスタートしていた劇場未公開作品。ユニバーサルの作品だし、過去の傾向からして、きっと近いうちに“プライム会員向けの無料対象作品”になりそうな予感もするけど、予告映像を見たら面白そうだったので、100円ポッキリなら今見ちゃってもいいかなと…。 仕事をクビになっ
史実もこの監督の手にかかれば… 現代の、とくに中東を舞台とした戦争映画は数あれど、本作『13時間 ベンガジの秘密の兵士』が題材としている2012年9月11日にリビアで起きた「アメリカ在外公館襲撃事件」は、他とは異なる特筆点があります。 それはこの事件のきっかけとなったのは“映画”だということ。 その映画は『Innocence of Muslims』というタイトルで、イスラム教を侮辱する内容だとしてイスラム教徒から猛烈な批判を浴びました。事実、この映画を製作したのは反イスラム活動をしている人たち(イスラム教の聖典を燃やすパフォーマンスなどで有名)であり、イスラム教徒が怒るのも無理はない話です。 映画製作者に批判が集まるべきだったのですが、それが関係ない人にまで飛び火してしまって起きたのがこの事件です。当時はリビアだけでなく世界各地に反米デモが拡大しました。 そうした背景を考えると、“映画”が
パパはわるものチャンピオン 2018/日本 上映時間111分 監督:藤村享平 原作(作):板橋雅弘 原作(絵):吉田尚令 脚本:藤村享平 主題歌:高橋優 出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、オカダ・カズチカ、田口隆祐、真壁刀義、バレッタ、天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学、KUSHIDA、後藤洋央紀、石井智宏、矢野通、YOSHI-HASHI、内藤哲也、高橋ヒロム、淵上泰史、松本享恭、川添野愛、大泉洋、大谷亮平、寺脇康文 パンフレット:★★★(720円/関係者インタビューが充実した、普通に良いパンフ。大泉洋さんが出演を決めた経緯が素敵) (あらすじ) かつては人気レスラーとして活躍していた大村孝志は、ケガや世代交代の影響で現在は悪役覆面レスラー・ゴキブリマスクとしてリングで懸命に戦っていた。孝志と妻の詩織は息子の祥太に大きくなったら父親の仕事を教えてあげると約束していたが、ひょんなこ
『ジュリアン』は、一見、DV問題の実態を告発するストレートな社会派映画です。 11歳の少年ジュリアンの両親は、父の暴力が理由で離婚し、ジュリアンと姉は母と暮らしています。しかし、父は共同親権を盾にジュリアンと2週に1度面会交流を行うことを主張し、裁判所もそれを許可します。母は新しい住所を父に隠し必死に逃げますが、ジュリアンを道具に使って元妻に執着する父の行動はだんだん暴走していき、ついに『シャイニング』ばりの恐怖に至る――。そもそも、父アントワーヌは初登場時のルックスから「いかにもDVを振るってそうな粗暴で暗い男」として描かれています。 しかし、『ジュリアン』はそんな社会問題に対する一面的な解釈を訴える映画ではありません。『ジュリアン』は「答え」ではなく「問い」を突き付けてくる、もっと開かれた映画です。 この映画は93分とコンパクトですが、その中で決して短くない尺を割かれているのが、ジュリ
銃声、爆発、以下略 冒頭、いきなり海賊に占拠される中国貨物船という、既視感いっぱいのシーンからスタート。しかし、この海賊たちはしょせん中国人民解放軍海軍の凄さを証明するための生贄にすぎなかった。超絶神業級のスナイパーがパーフェクト・ショットを決め、スタイリッシュに軍隊が突入。このブリーチ(突破)シーンは、ものすごいFPSゲームでよく見る光景。演出もスローモーションたっぷりだったりして、明らかにゲームを意識しているとしか思えない。中国もアメリカとやることは同じなんだなぁ。 この冒頭は掴みのシーンだからある程度派手なのはわかります。でも本作、このあともずっとこんな感じなんですね。ここからだいたいが絶体絶命の連続。「山場はどこですか?」と聞かれたら、「あなたの目の前に広がっている全部が山場です」と答えるしかないほど、物語の起伏が常にトップ状態。 舞台は本題である中東の某国家(どう考えてもイエメン
バッド・ジーニアス 危険な天才たち 原題:Bad Genius 2017/タイ 上映時間130分 監督・脚本:ナタウット・プーンピリヤ 製作:ジラ・マリクン、ワンリディー・ポンシティサック 脚本:タニーダ・ハンタウィーワッタナー、ワスドーン・ピヤロンナ 撮影:パクラオ・ジランクーンクム 音楽:フアランポン・リディム、ウィチャヤー・ワタナサップ 出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン、ティーラドン・スパパンピンヨー、イッサヤー・ホースワン、タネート・ワラークンヌクロ パンフレット:★★★★☆(700円/ノートを模したデザインが可愛い。コンパクトながら情報が詰まっててオトク!) (あらすじ) 小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)。テストの最中
パティ・ケイク$ 原題:Patti Cake$ 2017/アメリカ 上映時間109分 監督・脚本・音楽:ジェレミー・ジャスパー 製作:マイケル・ゴットワルド、ノア・スタール、ホドリゴ・テイシェイラ、ダン・ジャンビー、ダニエラ・タップリン・ランドバーグ、クリス・コロンバス 製作総指揮:ロウレンソ・サンターナ、ソフィー・マス、エレノア・コロンバス、ジョシュ・ペン、ジョナサン・ブロンフマン、ロン・モルナー、フェルナンド・フライア、ビル・ベネンソン 撮影:フェデリコ・チェスカ 衣装:ミヤコ・ベリッツィ 編集:ブラッド・ターナー 出演:ダニエル・マクドナルド、ブリジット・エバレット、シッダルタ・ダナンジェイ、ママドゥ・アティエ、ワス・スティーブンス、サー・ンガウジャ、MCライト、キャシー・モリアーティ、マッコール・ロンバーディ パンフレット:★★☆(650円/売ってくれただけありがたいけど、この内容
10月26日より映画『search/サーチ』が公開されます。本作は、端的に言ってめちゃくちゃ面白い! 映画評価サービスのIMDbでは7.8点、Rotten Tomatoesでは93%という高評価を得たことも大納得の、老若男女を問わずに誰もが最初から最後まで楽しめ、高確率で「良い映画を観た!」という満足感が得られる、素晴らしいエンターテインメント作品なのです。 本作は“予備知識が全く必要ない”ということも美点の1つ。むしろ、何も知らないほうが特異な表現方法や先が読めないスリリングな展開にのめり込むことができるでしょう。2018年の“誰にでもおすすめできて”、“何も知らずに大期待して観て欲しい大傑作映画”は『カメラを止めるな!』と『若おかみは小学生!』と『search/サーチ』の3本であると断言します!(『カメラを止めるな!』との共通点は他にもあるので後述します) そんなわけで、本作を最大限に
ギフテッド/gifted モンキー的オールタイムベストにも入れたいくらい大好きな「(500)日のサマー」の監督の作品であり、大作映画での重圧から解き放たれた彼が、今一番描きたい作品だそうです。 ん!? ポスターに写る少女のこのかわいさ!! 絶対天才子役だよこの娘! そんな少女を育てるのが手前でピンボケしてるマッチョなお兄さん! そうだよキャプテンアメリカだよ!! 一体どんな物語なのか、楽しみ楽しみで。 で、オレ監督に会いに行ってきちゃったw その辺は監督の紹介で。 というわけで早速観賞してまいりました!! ギフテッド/gifted 作品情報 あらすじ 監督 キャスト 感想 マークウェブ天才かよ! マッケナグレイス自体が天才。 クリエヴァだってよかったぞ。 前半は微笑ましく後半はドキドキ 本当の子育てとは。 最後に 作品情報 「(500)日のサマー」でセンセーショナルなデビューを飾った後、「
理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。 量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています! 楽しみにしていた映画をようやく観ることができた。アメリカの初期の宇宙開発を「計算手」として支えた、黒人女性数学者たちの伝記作品である。原題は「Hidden Figures」、陰で支えた人たちという意味合いだ。 映画『ドリーム』オフィシャルサイト - 20世紀フォックス http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/ 映画『ドリーム』予告A 映画『ドリーム』予告B 映画を待ちきれずに、原作本「ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち」(Kindle版)を読み終えてしまっていたので、どのような映画かは知っていた。文庫本で460ページもある内容を、どのようにして2時間の映画にまとめたのか気になっていた。原作本の感想は後日、別記事として書くことにし
「チェイサー」75点(100点満点中) 監督:ルイス・プリエト 出演:ハル・ベリー セイジ・コレア 子を持つ親に 「チェイサー」は映画会社の破産など不運に見舞われ本国でも上映が延期に延期されたが、この手のトラブルの常で公開後もパッとしない。だが、見てみれば意外な掘り出し物だということがすぐにわかる。 シングルマザーのカーラ(ハル・ベリー)は、公園で目を離した間に息子のフランキーを何者かに連れ去られる。駐車場で拉致の瞬間を目撃した彼女は必死に食い下がり、犯人の車を追跡する。だが追跡中の犯人を止める手段が彼女にはない。そのうちにも相手の車は高速道路に乗ってしまい……。 オープニングから不穏な空気が立ち込め、子のいる親は胃が痛むような94分間を味わうことになる。 うまいのは、最初に母親と子供の幸福そうなホームビデオ映像を流すことで観客に彼女の「弱点」を共有させる点。その先はただの公園の場面さえも
はじめまして、誠といいます。 映画が好きです。 今日も今日とて、仕事終わりに映画館へ。 このブログでは、映画館で観た作品について、極力ネタバレ無しで(?)感想など語ってみようかと思います。 『見えない目撃者』(我是証人 The Witness) 【スタッフ】 監督:アン・サンフン 製作:アンディ・ユン 脚本:チェ・ミンソク 脚色:グー・シャオバイ 編集:シン・ミンギョン 撮影:ソン・ウォンホ 美術:キム・ソンギュ アクション監督:クォン・スング 【キャスト】 ヤン・ミー ルハン ワン・ジンチュン チュウ・ヤーウェン リウ・ルイリン 【あらすじ】 3年前に事故で視覚を失った元警察官候補生のル・シャオシンはタクシーに乗っていて何かにぶつかった衝撃を感じるが、運転手は犬を轢いたと言う。シャオシンは不審に感じ、執拗に問いただすが、運転手は逃げてしまう。警察はこの事件と、世間を騒がせている女性失踪事
インサイダーズ 内部者たち 原題:내부자들/Inside Men 2015/韓国 上映時間130分 監督・脚本:ウ・ミンホ 原作:ユン・テホ 撮影:コ・ラクソン 美術:チョ・ファソン 衣装:チョ・サンギョン 音楽:チョ・ヨンウク アクション監督:パク・ジョンリュル 出演:イ・ビョンホン、チョ・スンウ、ペク・ユンシク、イ・ギョンヨン、キム・ホンパ、チョ・ジェユン、ペ・ソンウ、キム・デミョン パンフレット:★★★(720円/コラムやキャストのインタビューがちゃんと載ってて、買って損はないです) (あらすじ) 策士であるガンヒ(ペク・ユンシク)に雇われ、裏で悪事を代行するアン・サング(イ・ビョンホン)は、財閥企業であるミライ自動車が大統領候補へ裏金を送っていた証拠を手に入れ、ミライ自動車をゆすることを企てる。裏金ファイルがアン・サングの手に渡ったことで、裏金事件の捜査が打ち切りとなってしまった検
こ…これは、なかなかの良作!!! 密林ちゃんはこちら→インポートになるですよ ハァイ、アタシ、ジェイミー。 シンママ。 うちの娘のマリアは読み書きが苦手。 だからみんなから…ううん、担任からもバカにされてる。 でも、これっておかしくない? 昼は中古ディラー。 夜はダイナー出働くジェイミー。 一人娘のマリアは、読字障害を持っていて、 読んだり書いたりすることがすごく苦手。 それでも頑張って勉強しようとしています。 しかし、マリアたちの住んでいる場所はピッツバーグでも、かなり教育におざなりな地域。 しかも小学校は超ド底辺校。 教師たちも、一生食いっぱぐれることのない仕事を、 テケトーにやってけばいいし~~、なやる気の無さ。 補習なんか全くしてもらえないし、 遅れたら遅れたまま放置。 この学校の落ちこぼれの数で、 この地域の刑務所の部屋数が決まる…と言われるくらい、 出来ない子が多く、その子ども
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