はじめに いつだって競馬場・場外馬券場には数多の馬券が散乱していますね。地見師と呼ばれる人たち(アメリカには捨てられた馬券を収集するだけで家族を養ってきたという男性もいるらしい)が存在こそするものの、ほとんどの来場者にとっては、それらはどこからどう見ても「ゴミ」と称するほかないでしょう。しかし、前書きでも触れたとおり、私にとっては、それは大切な資料。まずは、ハズレ馬券を比較観察するにあたっての心構えから書いていきたいと思います。 羞恥心の放棄がスタートライン あなたはハズレ馬券を拾ったことがあるでしょうか? あったとしても、たかが数枚、床に落ちている馬券を拾い見て、ハズレっぷりをほくそ笑んだことがある。といった程度ではないでしょうか。 採取を始めた当初の自分自身がそうだったんですよね。馬券を拾い集めた経験などなく、なになら乞食じみた行為に相応の羞恥心を感じていて、いそいそと必要最低限の体の