文章を綴るとき、会話を表す「 」の末尾に句点(。)を付けるか、付けないかで迷って います。 森鴎外、泉鏡花など、少し前の作家の作品だと、皆「 」の末尾に(。)を付けています。 ところが、最近の作家の作品は、全くと言ってよいほど「 」の末尾に(。)を付けません。 一体、小説などの出版物から「 」の末尾の(。)が消えたのは、いつごろから、どんな理由で消えたのでしょう? (大阪府・楽心) 確かに、最近の小説では、『彼は問い詰められると「わかりました。全部お話しします」と、観念した様子で答えた。』…というように、句点(。)に関しては、会話を表す「 」の途中には付け、大体において末尾には付けていません。 文化庁ホームページに「参考資料」として掲載されている、1946年(昭和21年)3月に文部省教科書局調査課国語調査室で作成された「案」における「くぎり符号の使ひ方」という項目では、符号(。)