以下の文章は、ID:@from41tohomaniaにおける私のツイートをまとめ、若干の加筆修正を行ったものです。既読の方は重複して目を通すことになるかもしれないことをあらかじめお断りしておきます。 =========================== 中世~近世の民衆史、及び民俗学を修めた方は一つの共通理解を持っているはずだ。それは親方‐子方という関係が近代以前の日本には成立していて、地縁なども含む血縁以外の理由で結合された疑似家族集団が、社会単位の一つとして存在していたということである。この集団は家産の継承のために機能する。 平たく言うと「生きていくための財産を守る、という論理で協力し合う集団が家族だった」ということだ。そのためには現在の視点から見ればおかしいことも正当化されていた(しかし、この中世~近世の疑似家族集団を父権が強大であった近代の大家族と混同するのは間違いである)。日本