1921年、リビア北西部の広大な砂地の中から、フォロ・ロマーノにも劣らない壮大な古代ローマ時代の遺跡が発見された。それが、レプティス・マグナだ。 都市の起源は紀元前11世紀頃、地中海で活発に交易を行っていたフェニキア人が築いた港町に遡る。 全盛期は2世紀後半。この街の出身であるセプティミウス・セウェルスがローマ皇帝になると、惜しみなく都市計画に財が注がれ、カルタゴ、アレクサンドリアに続くアフリカ第三の都市にまでなった。 だが、その矢先、北アフリカ一帯を大地震が襲う。街は壊滅的な被害を被ったうえ、ヴァンダル族やベルベル人による略奪もあり、徐々に衰退。歴史の表舞台から姿を消してしまった。 千年以上も砂の中で眠り続けた遺跡は保存状態が非常によく、1982年には世界遺産に登録。だが、紛争の影響から、この遺跡も含めリビアの全世界遺産が、2016年に危機遺産リストに加えられている。
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