中国の改革派指導者だった故・胡耀邦(フーヤオパン)元総書記の息子で、習近平(シーチンピン)国家主席と親交がある胡徳平(フートーピン)氏が今月上旬、東京で安倍晋三首相と極秘に会っていたことが分かった。日中関係筋が明らかにした。中国側は手詰まり状態にある日中関係の打開に向け、対話の可能性を模索する日本側の動きを見極める構えのようだ。 胡氏は6~13日の日程で日本を訪問。8日夕に首相官邸を訪ね、菅義偉官房長官と面会した。 日中関係筋によると、安倍首相は、胡氏が菅氏と面会した前後に会ったという。安倍首相は胡氏に対し、中国側との対話に向けた関係構築に前向きな姿勢を伝えた可能性がある。 胡氏の今回の訪日は、日本外務省が設定したが、中国共産党指導部の了解があったとみられる。