ことし3月までの1年間に全国の児童相談所が把握した児童虐待の件数は、前の年より7000件以上増えて7万3000件あまりと、初めて7万件を超えこれまでで最も多くなったことが、厚生労働省のまとめでわかりました。 これは4日、厚生労働省が全国の児童相談所の所長を集めた会議で明らかにしたものです。 それによりますと、ことし3月までの1年間に全国の児童相談所が子どもの保護や家庭への調査などにあたった児童虐待の件数は、前の年より7064件増えて、7万3765件と初めて7万件を超えました。 児童虐待の件数は、統計を取り始めた平成2年度以降毎年増え続け、この1年間の件数は10年前のおよそ2.8倍に上り、これまでで最も多くなりました。 都道府県別では大阪府が1万716件と最も多く、次いで神奈川県が9803件、東京都が5414件、千葉県が5374件、埼玉県が5133件などと、とくに都市部で増加する傾向が見られ