松山市の重信川で、国内ではほとんど確認されていない外来種のザリガニの一種「ミステリークレイフィッシュ」が見つかった。1匹だけでも卵を産んで増えるという珍しい性質を持っていることから、専門家は「もし定着すれば、生態系に影響を及ぼす危険性が高い」と警告している。 ミステリークレイフィッシュを見つけたのは、愛媛大学理学部の井上幹生教授(河川生態学)ら。井上教授の研究室では2015年春から、研究の一環として松山市森松町の重信川の湧き水「松原泉」で、環境調査を続けている。 井上教授によると、ミステリークレイフィッシュは最初に15年夏、他の水生生物に交じって見つかった。昨年秋にも再び採集したという。ザリガニの生態に詳しい金沢大学環日本海域環境研究センターの西川潮准教授(保全生物学)に写真を送って問い合わせしたところ、ミステリークレイフィッシュだと判明した。 西川准教授によると、ミステリークレイフィッシ