■基準は「人権侵害」 たまに大学で「カルト」について講義をすることがあります。カルトの定義を説明する時、スライドでこの2つの写真を見せるところから始めるようにしています。 1993年『エル・カンターレ聖夜祭』より 2010年教団内ビデオ『文殊菩薩との対話』より 1枚目の写真で「見るからにイカれていて、カルトっぽいと感じる人が多いかもしれません。でも、これを根拠に幸福の科学をカルトと呼ぶことはできません」と説明します。2枚目の写真では、「服装はイカれていませんが、これは教祖が妻の霊の言葉と称するものを語りながら妻を信者たちの前でこき下ろしている映像。名誉毀損も人権侵害です。これがカルトです」と説明します。見た目や教祖の行動の異常さではなく、人権侵害こそが「カルト」たるゆえんだという話です。 この2枚の写真の比較は、印象としての異様さは「カルト」の条件ではないですよという象徴的な例にすぎません
![カルトの定義をめぐるあれこれ|藤倉善郎(やや日刊カルト新聞)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/eda77a984dea86f452c0251a9b392c2be3ad4027/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F6184022%2Fprofile_a6a3a4e9af3b8d093de6efb14fbbc91d.jpg%3Ffit%3Dbounds%26format%3Djpeg%26quality%3D85%26width%3D330)