中東のトルコでは、中央銀行が3か月続けて政策金利の引き下げに踏み切ったことなどを受けて通貨リラの暴落が続いていて、23日には史上最安値を更新しました。物価の高騰が続く中、国民の間では利下げを容認するエルドアン政権への批判が高まっていて、混乱が広がっています。 トルコ中央銀行は今月18日、主要な政策金利を3か月連続で引き下げました。 これを受けて利下げを支持する立場のエルドアン大統領は22日、「政策金利を低く保つことに満足している」と述べ、中央銀行の決定を容認する考えを改めて示しました。 ただ、大統領の発言を受けた23日に通貨リラは、1ドル13リラ台半ば、前日に比べて15%暴落し、史上最安値を更新しました。 トルコでは、消費者物価の上昇率が20%ほどと厳しいインフレが続いていて、国民の間では、利下げが輸入品などを中心にさらなる物価の高騰を招くと懸念が高まっています。 最大都市イスタンブールで